金魚の特徴が餌の種類を決める!?目的に合った餌の選び方

金魚の餌と一口に言っても、その種類は様々です。イメージとしては、水面に浮かんでいる餌を食べているという感じでしょうか。

餌には、まず水に浮くタイプと浮かないタイプがあります。浮くタイプと言っても、何れは水に沈んでいきますが、すぐに沈まないので、金魚が餌を見つけやすく、食べ残しが少なくなる
ため、水質が悪くなりにくいという利点があります。しかし、金魚の種類によっては出目金などのように眼が出ていて水面の餌が食べにくい金魚もいます。そのような場合、浮かない
タイプの餌がオススメです。

また、餌の大きさや形も色々ありますが、たぶん一番よく見かけるのは、EP飼料という粒状の餌だと思います。これは原料を発泡させて作るので、発泡具合によって浮く粒と浮かない
粒を作り分けることができます。ただし、発砲させて作るのであまり小さな粒を作ることができず、稚魚や小さな金魚には口に入らない大きさになってしまいます。そこで、そのEP飼料
を砕いて粉状にしたのが、顆粒飼料です。粉状なので、稚魚や小さい金魚にも食べることができ、オススメです。また、原料を板状に薄く伸ばし、それを割って作るフレーク飼料という
餌もあります。この餌は水を吸いやすく、水を吸うと柔らかくなるので金魚が少しつついただけでも小さくちぎれ、小さい種類の金魚でも食べることができます。水槽にろ過装置などを
つけている場合は、水に流れができ、餌を与えた時にその流れにのって餌が沈みやすくなります。そのため、混泳させている水槽では泳ぎが下手で餌にありつきにくい種類の金魚も
餌を食べられやすくなります。

また、その他、金魚の色を良くするタイプも見かけることがあります。色揚げと言うのですが、これは退色を抑えるものではなく、あくまでも本来の色以上のものを出すという効果を
期待するものです。

ところで、餌を与える回数や量についてですが、金魚は雑食性で餌を与えればすぐに寄ってきて食べるので、いつでもおなかを空かせているようなイメージではないでしょうか。

まず、買ってきたばかりの金魚は環境の変化でストレスがかかっていて、餌を食べても消化不良を起こす可能性があるので、1~2日は餌を与えない方がよいでしょう。

餌を与える量ですが、一般的には5分くらいで食べきれる量と言われています。たくさん餌をやり過ぎると残った餌が水に溶けて水質を悪くしてしまいます。また、琉金系の丸い体型を
した金魚は、餌を多く与えることで上下が逆さまになってしまう転覆病にかかりやすくなります。なお、これ以上大きな水槽にできないなど、金魚を大きくしたくない場合にも、餌の量は
控えた方が効果があります。

餌を与える回数ですが、朝夕2回でも、1日1回でも良いです。ただ、季節によって水温が変わることで、金魚が活発に動く時季、動かない時季があります。そのため、動かない
時季にたくさん餌を与えると消化しきれず、消化不良を起こすことがあるので、基本的に餌は少なめに与えることをオススメします。