金魚も病気にかかることがあります。しかし、病気になっても診てくれる動物病院はあまりありません。そこで、飼い主が何とか対処しなければならくなるのですが、病気の兆候を早く
見つけ、早期に対処することが必要になってきます。

ところで、病気の兆候と一口に言っても、それは様々です。変な泳ぎ方をしていたり、水底でじっとしているまたは、ひっくり返っているなど、明らかに普段とは違う行動が見られたら、
病気かもしれません。また、行動だけでなく、金魚の体に何か着いていたり、エラの様子やヒレの形が違っている場合もあります。普段から金魚の様子を観察し、いつもと違うところを
見分けることが大事です。

もし、病気かもしれないという兆候がある金魚がいたら、まず、その金魚だけ隔離しましょう。金魚には多くの病気があり、余程代表的な症状でもなければ、素人で病名まで分かる
ということは考えられません。病気には感染するものと感染しないものがありますが、病名が分からない以上それも分からないので、他の金魚にうつらないよう、隔離した方が無難
です。また、専門の薬を使う場合は、健康な金魚に悪影響を与える可能性も考えられるので隔離することをオススメします。

病気の治療として、比較的簡単に行えるのは、食塩水を使う方法です。塩には殺菌効果がありますが、この方法にする一番の目的は、体内の働きを助け、呼吸などを楽にするという
ことです。金魚の体内に流れている血液や体液には、一定の濃度があります。そのため、通常、外部から水が体内に入ってこないように体表の粘膜で守っているのです。しかし、
エラの部分は酸素を取り入れなければならず、すぐそばに血管が通っていることもあって、厳しい条件の中で、外からの水の浸入を防いでいます。そこで、食塩水を使ってその部分
の機能を助け、呼吸をしやすくすることで、体力を上げ、自己治癒力を高めるのです。

では、食塩水はどれくらいの濃度にすればいいのでしょうか。実は、金魚は外部からの水を全て遮断している訳ではなく、少量の新しい水を取り込んで、体内で調整しています。

そのため、食塩水の濃度は体液より少し低い濃度にします。一般的に1%強くらいの値になるのですが、コントロールが難しいので、初心者は0.5%からはじめると良いでしょう。

あまり食塩水の濃度が高くなると、金魚の体液が外部に出てしまい、死んでしまいます。また、食塩水を作る時は、新しく用意した水ではなく、それまで入っていた水槽の水を使うこと
をオススメします。金魚にとって、水環境の変化は体に大きな負担を与えます。そのため、水温やその他の水質バランスが変わらないようにした方が、治療の効果が出やすいの
です。

また、病原菌以外に寄生虫が原因で病気になる場合もあります。その場合、寄生虫を取り除くという治療法が効果的です。なお、寄生虫は水槽内で繁殖していることもあるので、
水槽内の消毒も忘れずに行いましょう。