金魚を飼う上で、欠かせないのが水造りです。水造りとは、金魚にとって棲みやすい水質にするための水にするということ。

まず、基本的に特別な水を使う訳ではなく、水道水で十分です。ただ、水道水には塩素が入っていて、この塩素から発生するガスは金魚のエラの細胞を壊してしまうので、この
塩素を除去する必要があるのです。これを一般に「カルキ抜き」と言います。カルキ抜きには、いくつかの方法があります。

まず、市販の中和剤(ハイポ)を使う。これは特に専門店などに行かなくても、ホームセンターなどでも売られている手に入りやすい薬品です。固形のものや液体のものがありますが、
固形を使用する場合、きちんと水に溶かしてから金魚を入れましょう。

次に、汲み置き水を使う。水道水をあらかじめバケツなどに汲んでおいて、半日から一日置いておきます。水道水に含まれる塩素は、長時間置いておくと次第に空気中に放出されて
いくので、時間のある時には最も簡単な方法です。しかし、水道水の塩素の量は、その地域の水質によって濃度が違うので、塩素濃度の高い地域では、一日以上置いておく必要が
あるかもしれません。

ここまでが、一般的なカルキ抜きの方法ですが、他には煮沸するという方法もあります。10分程水道水を煮沸して冷ますのですが、煮沸すると塩素だけでなく、酸素も空気中に放出
されてしまうので、冷ました後にエアレーションをして、水の中に酸素を取り入れることが必要です。また、この煮沸方法では、水槽が大きい場合、大量の水を煮沸して冷ますという
大がかりな作業になるので、時間と手間がかかります。なお、浄水器の水を使うという方法もあります。最近は浄水器を設置している家庭が多いので、この水が利用できれば
水造りが簡単にできます。しかし、浄水器には完全に塩素が抜けないものがあったり、アルカリイオン水が出るタイプのものもあります。アルカリイオン水は金魚にとって、あまり適した
水とは言えないので、使用している機種の取り扱い説明書などで確認した方がよいでしょう。

また、水造りとしてバクテリアの存在も重要です。バクテリアとは微生物のことなのですが、このバクテリアが実は水造りに大きな働きをします。

バクテリアには、餌の食べ残しやフン・おしっこなどを分解して無害にするという働きがあるのです。つまり、このバクテリアが多いと水質悪化の原因となる餌の食べ残し、フン・おしっこ
などを分解してくれるので、水質が悪くなりにくくなるということです。このような働きをしてくれるバクテリアは好気性という、酸素がないと働かないという性質があるので、エアレー
ションで酸素を多く取り込む必要があります。なお、水替えの時に全部の水を換えない理由の一つとして、このバクテリアが水槽からいなくならないようにするためということがあるの
ですが、もし水をすべて換える必要がある時は、フィルターや水槽内に入れている器具などを洗わないことで、引き続きバクテリアを水槽に残すことができます。